「最近の若いもんは、お詫びの一つもできないんだから、もうあきれてしまう」
年配の人が若者の非常識な言動を憂いて、よくこのような言い方をしますよね。
ぼくも若い時におじさんになったら、「最近の若いもんは・・・」と言うようになるのかなぁ~、なんて思っていました。
でも、40代後半になりましたが、とりあえず若者の言動を憂いたり、批判するようなことはしていません。
また、若い時は非常識な人間は若者だけで、年配者はみな常識のある人たちばかりなんだと思っていました。
ところが、歳を重ねるごとに分かってきましたが、非常識な人間は、おじさんやおばさんといった年配者の方が多いような気がします。
いや、マナ-が悪い、モラルがない、ルールを守らない非常識な人は、絶対に年配者が多いです。
今回は、レストランで食事中に起こったビックリするような、そして唖然としてしまう非常識な老夫婦の話を書いていきます。
レストランで食事中に嘔吐 そのあとの非常識な振舞い
数年前に、ぼくたち家族が、ちょっとした高級レストランで食事をしていた時の出来事です。
となりのテーブルには、60代後半と思われる老夫婦が二人で食事をしていました。
すると突然、ご主人の方が、店員さんを呼んで、ビニール袋を持ってくるように要求したのです。
何か残った食べ物を持ち帰るための袋が欲しいのかな?と思った次の瞬間、奥さんが嘔吐しました。
ぼくたち家族は、ほぼ食事を終えていたことが不幸中の幸いでした。
「おいおい、せめてトイレでしてくれよ~」
店員さんが、老夫婦から遠い席に移動させてくれましたが、既に臭いが室内にたちこめ、高級レストランでの美味しかった食事の余韻に浸るどころではなくなってしまいました。
店員さんが汚れたテーブルを片付けている間、老夫婦はトイレに行っていたんでしょうか、レストラン内に姿が見えません。
ぼくたち家族が、レストランからのお詫びとしてだされたデザートを食べていると、姿が見えなくなって10分くらい経った頃でしょうか、老夫婦がトイレから戻ってきました。
嘔吐したおばさんのほうは、すきっりしたのか、笑顔を浮かべています。
非常識な老夫婦よ、ぼくたち家族にも謝れ!
店員にはお詫びとお礼をしていましたが、不快な思いをさせられたぼくたち家族にも、当然お詫びをするものだと思っていました。
「先ほどは、お食事中に不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。この食事代は私たちに支払わせてください」
もしかすると、この老夫婦が非常識でなければ、ぼくたち家族にこのような申し出をして来るのではないかとすら真剣に思っていました。
ところが、申し出どころか、ぼくたち家族を不快な気持ちにさせておいてお詫びもせずに、そのまま会計を済ませて、レストランを後にしていったのです。
「え~~、笑ってないで、お詫びくらいするのが常識じゃないのかよ!」
非常識な老夫婦に唖然とさせられてしまいました。
「最近の老人ときたら、人に迷惑をかけておいて、お詫びもできないんです」
ほんと非常識だと思いませんか?
この時に老夫婦が食べていたのはグラタンだったのですが、この出来事以来、うちの子二人とも、グラタンやホワイトシチューが大嫌いになってしまったんです。